印鑑を専門店で見ていると、意外と多様な大きさで実印を作成できることにお気づきではないでしょうか?
そのため、実印作成の予定がある方から
「印鑑の書体と素材は決めたけど、サイズってどう選んだらいいの?」
「どのくらいの大きさで作るのがいいの?」
「一般的な実印の大きさはどのくらい?」
といった質問を受けることがよくあります。
そこで当ページでは、10社以上の印鑑専門サイトを比較し、一般的なサイズから人気の大きさまで紹介し、あなたの悩みを解決していきます。
「女性の実印は男性のものより小さくする」
「用途によってはんこの大きさが変わる」
上記のような、印鑑に関する慣習についても、画像を用いて徹底解説!
サイズに関する不安や悩みを払拭して、最適な大きさで理想の実印を作ることができます。
それでは早速、作成前に知っておきたい「用途別サイズ」についてみていきましょう。
サイズは大きすぎても小さすぎてもダメ
印鑑はその用途により、大きさが変わっています。
まず、大きく分けると、個人用・法人用の2つ。
上記、2つのサイズに関しては、
法人用>個人用となっており、法人用のものが基本的には大きく作られます。
なぜなら、個人用の実印に比べ、法人は会社名や役職名を彫り入れるため文字の量が多いので、サイズが大きくなければ印面に収まらないことが多かったためです。
次に、実印・銀行印・認印の用途によっても大きさが変わってきます。
個人用の場合、実印を1番大きく作成し、次に銀行印、そして認印の順番。
これは個人で印鑑を保管する際に、どれがどの用途のはんこなのかを見分けやすくするため、また実印が最も重要な印鑑であるということを表すため、という理由なのでわかりやすいですね。
最後は、男女によってのサイズ差です。
基本的に印鑑は、男性>女性で作成されています。
この理由については後ほど詳しく見ていきましょう
これらのサイズをまとめた表がこちらです。
【個人用】
【法人用】
いかがでしょうか?
実印の一般的な印面の大きさについては上記の表の通りです。
表では、男性の実印は15.0mm~18.0mmで作ることをおすすめしております。
その理由とおすすめのサイズを、次の章で早速見てみましょう。
男性の平均的な実印の大きさはこれ
男性用の実印は、最も重要な印鑑として、銀行印と認印よりも大きく作成します
一般的には15mm以上から18mmの間で作り、最近は大きめのサイズで作る方が人気です。
そのため、16.5mmが平均サイズになっており、16.5mm~18mmで作ることをおすすめしています。
・【男性向け】おすすめの3つの選び方
1.縁起の良さで選ぶ
実印は円の直径が大きいものが、威厳があり、縁起が良いとされています。
重要な契約などに使用する印鑑ですので、書類に堂々とした大きな印影が残り、見栄えがよくなることから、大きい実印を選ぶ人もいます。
2.夫婦でサイズを選ぶ
男性の実印は、女性のものより1回り大きく作成します。
これも次で詳しく説明していますが、男性の印鑑は女性よりも少し大きなサイズの方が、バランスが良いとされているからです。
そのため奥様が既に実印を持っているなら、それよりも1回り大きな印鑑を作るのもおすすめです。
3.自分の好みで選ぶ
当たり前のことのようですが、15mm以上というのは平均の話であり、絶対ではありません。
役所での印鑑登録ができればいいので、8mm~24mmの間であれば実印として使用ができます。
「あまり大きすぎるのは嫌だ」と思う方は15mm、「歳をとってからでも似合うものが欲しい」という方は、18mm以上で大きく作っておくこともできます。
ですが、ビジネスの場においては、上司よりもあまりに大きい印鑑などは、生意気だと思われ、良くない印象を与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。
以上が、選び方の3つのポイントです。
やはり人気のサイズは16.5~18mmとなっているので、特に大きさにこだわりはない・無難なものが欲しい、という方はこちらのサイズで作成することをおすすめします。
小さめで作りたいという方は、15mmなどのサイズでも全く問題ありません。
現在は男女で大きさを気にすることなく実印が使われることも増え、女性の方が大きな印鑑を購入するケースも増えてきています。
そのため、自分が好きな大きさで作ることが、満足のいく実印の完成には欠かせません。
次は女性の印鑑のサイズにまつわる常識や慣習について見ていきましょう。
男性より大きくてはダメ?女性におすすめの大きさを紹介!
女性のはんこは男性のものより小さく作るもの、と聞くことが多いのではないかと思います。
実際に多くのはんこ店や専門サイトでも、そのように紹介されていることが多いです。
これには3つの理由が挙げられますので以下で説明していきます。
・女性の印鑑が小さくなった3つの起源
1.「後家相」
後家相とは、簡単に言えば「運が強すぎる女性で、男性の運を奪ってしまい結婚しても、男性が弱ってしまい、離婚したりするような相」のことで、占いにおける1つの考え方です。
印鑑においても、この「後家相」があると考えることがあり、女性が男性よりも大きな実印を持っていると、女性に力が寄っていき、後家相になるとのことです。
この「後家相」の考えから、女性の実印サイズは小さくなったとも言われています。
2.昔の夫婦関係の名残
はんこの歴史は長く、江戸時代には既に印鑑登録の制度があったとされています。
かつて日本の夫婦の関係は、夫が一家を支え、妻はその夫を黙って支える。といった、慎ましく控えめな態度が良いとされていました。
女性は男性を立てるため、小さな実印を作る。
上記の関係性が実印のサイズにも反映され、現在の性別によるサイズの違いが生まれたとも考えられています。
3.実用性
これまでに紹介した慣習とは違い、単純に女性の手が小さいから、印鑑も小さめになったという理由です。
それに加え、 女性は名前だけで印鑑を作ることも多いため、印面を大きくすると、その分隙間も大きくなってしまいます。
そうなることで、落とした際に欠けやすくなり、見栄えもあまり良くないので、サイズが小さくなる傾向になったと言われています。
以上が、女性が男性よりも小さめの印鑑を使う理由です。
しかし、古くからの慣習や、占いがベースの考え方です。
既に現代社会では、当然男女平等ですので、好みでサイズを選んでも全く問題はありません。
実用性の部分も気にしながら、好みのサイズで実印を作っていきましょう。
「個人・法人」「実印、銀行印、認印」大きさに決まりはある?
これから実印を作るという方の中には、銀行印・認印もセットで作ろうと検討している人も多いかと思います。
印鑑のサイズに、この大きさでなければダメ、という決まりはありません。
・個人用のサイズ
実印の場合のみ、役所で印鑑登録できるサイズが決まっています。
ほとんどの役所では8.1mm以上25mm以下ときめられているので、多くの方はその範囲の中で、実印>銀行印>認印の大きさで作ります。
やはり重要な契約の際に使用する実印は、大きな印面のもので作成する方が多いです。
見分けがつかなくなるのを防ぐという点でも、上記の順番で作成することをおすすめしています。
・法人用のサイズ
法人用の印鑑については、個人用と大きさの順番が変わっているので注意!
法人用の場合、角印(認印)>代表者印(実印)>銀行印の大きさになっており、認印である角印を1番大きく作ることが多いです。
ちなみに角印とは、法人が使用する認印です。
個人の認印に規定がないのと同じで、角印についても決まりごとはありません。
・なぜ角印を大きく作る法人が多いのか
角印は、請求書や発注書のように、取引をする際の書類に使用します。
契約時の書類には、基本的に実印である代表者印を使いますが、覚書や見積書などは角印を捺印することも多くあります。
どちらも重要な印鑑ですが、代表者印は重要な契約、角印は比較的日常的に使います。
そのため、角印の方が他の企業に見られることが多く、堂々とした印象や、企業のイメージを損なわないように、実印である代表者印よりも、角印を大きく作る企業が多いです。
これから法人印の検討をしている方は、角印>代表者印>銀行印のサイズで作ることをおすすめします。
失敗しない印鑑のサイズ選びはコレで決まり
上記で、個人・法人のどちらも、おすすめのサイズをご紹介しました。
ここで、実印のサイズを決める際の1つの参考点として、有名印鑑通販サイトがおすすめしている実印の大きさについて見ていきたいと思います。
通販サイトでおすすめされているサイズを表にまとめてみました。
店名 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
ハンコヤドットコム | 13.5~16.5mm | 15.0~18.0mm |
はんこプレミアム | 13.5~15.0mm | 16.5~18.0mm |
ハンコマン | 15.0~18.0mm | 15.0~18.0mm |
ハンコヤストアドットコム | 13.5~15.0mm | 16.5~18.0mm |
国士堂 | 18.0mm | 18.0mm |
印鑑の匠ドットコム | 13.5~15.0mm | 15.0~16.5mm |
ハンコワークスドットコム | 15.0mm | 16.5mm |
はんこキング | 16.5mm | 18.0mm |
はんこ屋さん21 | 15.0~16.5mm | 15.0~18.0mm |
調査の結果、女性の実印としては「15.0mm」、男性用では「16.5mm」と「18.0mm」がおすすめされています。
実印を作成する際はこれらも参考にしてください。
以上、印鑑のサイズについて説明いたしました。
規定の範囲内であればどの大きさで作っても大丈夫です。
ですが、一般的な選び方として、
・実印は15.0mm~18.0mmから選ぶ
・最もおすすめされているのが「16.5mm」
という2点は覚えておきましょう。
サイズが決まれば、いよいよ完成が近いですね!
印鑑の書体・素材・サイズが決まった方は、気になるのは「値段・予算」といった相場観ではないでしょうか?
次のページでは、印鑑の値段を、素材ごとに比較をしながら、詳しく解説していますので、早速確認してみましょう!
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